こんにちは!
ShopifyなどのECサイト企画制作・集客支援をしてます、スズコー(@vietl)です。
Shopifyで海外に商品を販売できるネットショップサイトを運営したいんだけど、多言語に対応する方法は何があるのかな…?
注意点とかもありそうだからそれも知りたい…!
あとおすすめのアプリとかあれば教えて欲しい…!
今回は上記の疑問を解決する記事を用意しました。
- Shopifyが多言語対応に適している理由が分かる
- Shopifyを多言語対応する際の注意点や方法が分かる
- Shopifyで多言語対応する際におすすめのアプリが分かる
この記事を読むことでこんなメリットがあるので、ぜひ参考にしてみてください!
この記事の目次
Shopifyが多言語対応に適している理由
Shopifyが多言語化に適している理由を解説します。
越境ECに標準対応している
Shopifyはカナダ発祥のグローバル企業であるため、越境ECに標準で対応しています。
2021年現在で既に、世界175ヵ国で100万を超えるオンラインストアがShopifyによって誕生しています。
そのため、通貨・決済・配送などの多言語化対応を容易に行うことが可能です。
テーマが多言語に対応している
Shopifyには様々なテーマ(ストアデザインのテンプレート)があり、そのほとんどが多言語に対応しています。
そのため、言語を変更した際もレイアウトの変更など面倒な作業はほとんど必要ありません。
テーマのデザインもオシャレで、基本的にどの国の人にとっても受け入れやすいものとなっていて、そうした点もShopifyが多言語化に適している理由と言えます。
翻訳系のアプリが豊富
Shopifyはアプリを導入することで機能の拡張ができますが、越境ECに対応していることもあり、翻訳系のアプリも充実しています。
アプリは無料のものから有料のものまで様々です。
おすすめのアプリはこの記事の後半で解説しています。
Shopifyを多言語対応する際の注意点
Shopifyを多言語対応する際には、いくつか注意点があります。
以下で詳しく解説していきますね。
多言語に対応したテーマを使用する必要がある
Shopifyを多言語対応させる場合、それに対応したテーマを使用する必要があります。
基本的にShopifyテーマはほとんどが多言語対応ですが、Shopifyが公式に認めていない一部のテーマは多言語に対応していない場合があるので、テーマの情報や開発元を調べる必要があるでしょう。
Shopifyで越境ECサイトを運営する際は、使用するテーマが多言語対応しているかどうかの確認を忘れずに行うようにしてください。
自動翻訳したストアはユーザビリティーを損なう可能性がある
ストアの言語対応を自動翻訳によって行った場合、翻訳の精度がイマイチになる場合があります。
そうなると、言葉の意味が通じずユーザビリティーを損ないコンバージョンに悪影響が生じる可能性があるので、多言語対応した際は翻訳した内容が適切かどうかをチェックするようにしましょう。
言語ごとのSEO対策が必要
また、SEO対策は言語ごとに行う必要があります。
国によってSEO対策の手法やユーザーニーズが異なる場合があるため、なるべくその国に適したSEO施策を実施できるのが理想です。
海外向けに自動でSEO対策してくれる便利なアプリもありますが、必要に応じて現地事情に詳しいパートナーを直接探すなどして、しっかりとした対策を行うと良いでしょう。
Shopifyを多言語対応する際に行うこと
Shopifyを多言語化して越境ECに対応するために行うべきことは、主に以下の4つです。
- ストアとテーマの言語設定を変更・翻訳する
- 通貨を変更する
- 決済手段を変更する
- 海外発送の対応を行う
それぞれ詳しく解説していきますね。
ストアとテーマの言語設定を変更・翻訳する
Shopifyのストアやテーマの言語設定は、管理画面の「設定」→「ストアの言語」から変更できます。
「言語を追加する」のボタンから様々な言語を追加可能です。
アカウントの言語そのものを変更する場合は、「アカウントの言語を変更する」から行いましょう。
「テーマ言語を変更する」をクリックすると、遷移先ページでストアに表示される文章の翻訳ができます。
また、アプリをインストールして自動でストアの言語変更や翻訳を行うことも可能です。
詳しくは、後述のおすすめのアプリの項をご参照ください。
通貨を変更する
ストアを多言語化して海外向けに販売する際、通貨の変更も必要になります。
通貨の海外対応はアプリを利用するのがスムーズです。
ストアを訪れた顧客の所在地に合わせて自動で通貨を変更する機能などがあり、通貨の問題を一瞬で解決してくれます。
決済手段を変更する
通貨に加え、決済手段の変更も国や地域に合わせて変更する必要があります。
Shopifyの独自決済サービスであるShopify Paymentがグローバル対応であるため、こちらを利用することで基本的に決済手段の問題は解決可能です。
また、世界的に普及していて、Shopifyで利用可能な決済サービスは、
- PayPal
- Stripe
などがあります。
海外発送の対応を行う
海外発送の対応は、専用のアプリを使うのがスムーズです。
- Ship & Co
- Easy Label Japan Post
- Easy Rates Japan Post
などが代表的なアプリとなり、宛名のラベルやインボイスを簡単に作成したり、海外配送向けの保険を追加したりできます。
Easy Label Japan PostとEasy Rates Japan Postは、日本郵便での配送に特化したアプリです。
Ship & CoとEasy Rates Japan Postについてこの記事で詳しく解説してます。
多言語対応する際におすすめのShopifyアプリ4選
ここからは、Shopifyを多言語対応する際に役立つ機能を実装できるおすすめのアプリを紹介します。
langify
langifyは、代表的な翻訳アプリです。
翻訳は手動で行う必要がありますが、設定を行うことで、ストアの言語表示を多言語に切り替えらるようになります。
ストアを訪れたユーザーが自国の言語を指定することで、その言語ページに自動リダイレクトされる仕組みです。
主な機能
langifyの主な機能として、以下があります。
- 言語選択&自動リダイレクト
- 言語ごとに複数のドメインを指定
- メタタグの翻訳を含むSEO対策
- 翻訳データをCSV、gettext、XLIFF、JSON形式でインポート/エクスポート
- 画像翻訳
メリット・デメリット
- ほとんどの言語に対応
- 言語ごとにドメインを分けられる
- 口コミ評価が高い
- 翻訳は手動(手打ち入力)
- 通貨切り替え機能がない(別で設けるか1つに絞る必要あり)
- 設定する際は英語が必要
ほとんどの言語に対応し、言語ごとにストアのドメインを分けられるのが利点です。
ただし翻訳は手動となるため、設定時の作業は手間がかかります。
プランと料金
プランは月額17.5米ドルの1種類のみで、初回7日間は無料で利用可能です。
LangShop
LangShopも、先ほどのlangifyと同じく代表的な翻訳アプリです。
langifyとの主な違いは、
- 自動翻訳に対応
- 言語だけでなく通貨の切り替えにも対応
となってます。
主な機能
LangShopの主な機能として、以下があります。
- 241言語の自動翻訳
- 言語ごとに複数のドメインを指定
- 複数の通貨切り替えボタン
- メタタグの翻訳を含むSEO対策
メリット・デメリット
- 自動翻訳機能がある
- 対応している言語が豊富
- 言語ごとにドメインを分けられる
- Shopify翻訳APIと完全に統合(Shopifyにより認定)
- Google、Baidu、Yandex、Bingなどに対応
- 口コミ評価が高い
- 利用料金が高い
- 相性の良いテーマが限られる(Debut、Minimalなど)
langifyと比較するとおよそ2倍の利用料金になりますが、自動翻訳や通貨の切り替えに対応しており、機能はより充実しています。
「多少のお金は払えるから高性能なアプリが良い」という人におすすめのアプリです。
プランと料金
プランは月額34米ドルの1種類のみで、初回14日間は無料で利用可能です。
Weglot
Weglotは、自動翻訳アプリの大御所といえるアプリです。
主な機能
Weglotの主な機能として、以下があります。
- 100言語以上の自動翻訳
- 手動翻訳にも対応
- メタタグの翻訳を含むSEO対策
- コンテキストエディタツール(コンテンツをストアのデザインの中で直接翻訳)
- プロ翻訳者への翻訳依頼
メリット・デメリット
- 無料プランあり(1言語2,000語まで)
- 自動翻訳と手動翻訳の両方に対応
- WordPress、Klaviyo、Shogunなどに対応
- カスタマーサポートが充実
- 有料プランは他のアプリより割高になる場合あり
1言語2,000語までなら無料で利用できるため、文字数の少ないストアでは圧倒的におすすめのアプリです。
プランと料金
無料プランを含めると、6種類のプランがあります。
翻訳可能な言語数・文字数に応じて分かれていて、月払い・年払いから選択可能。
詳しくは以下の公式サイトを参考してください。
Interlingue
Interlingueは、今回紹介する中では唯一となる日本産の翻訳アプリです。
主な機能
Interlingueの主な機能は以下です。
- Google翻訳による一括翻訳
- 手動翻訳
- CSVデータのインポート/エクスポート
- SEO対策機能
メリット・デメリット
- 日本語のサポートがある
- 自動翻訳と手動翻訳の両方に対応
- 他のShopifyアプリとの互換性が高く、ページ表示速度を損ねない
- 利用料金が安い
- 実績が乏しい
- 自動翻訳はGoogle翻訳なので、精度に難あり
自動翻訳はGoogle翻訳を用いるため、意図しない表現が使われてしまう可能性があります。
その際は手動翻訳を使って対策するようにしましょう。
プランと料金
プランは月額7.5米ドルの1種類のみで、初回7日間は無料で利用可能です。
まとめ
今回は、Shopifyを多言語対応する注意点や方法と、おすすめのアプリをまとめました。
越境ECを運営される際は、お使いのストアを海外向けに多言語対応することは必須です。
Shopifyはそもそもが越境ECに強く、アプリで簡単に言語の翻訳と通貨の設定も可能なので、ぜひこの機会に検討してみてください。
記事の内容に関するご質問やご相談などありましたら可能な限り応じますので、気になった方はLINEでお気軽にご連絡ください!